先日
・「日本人類遺伝学会第65回大会」
・「第62回日本小児血液・がん学会学術集会 小児(AYA)がん患者・経験者・家族・支援者プログラム」
この2学会に聴講参加をしました!!
人類遺伝学会はゲノム連の一員として「RBピアサポートの会」患者会オンラインブースにも参加をしています。
聴講した演題の一部をご紹介します!
シンポジウム4
「日本におけるPGT ~臨床研究から倫理まで~」
座長:遠藤 俊明 (札幌医科大学 産婦人科)
片桐 由起子 (東邦大学医学部 産科婦人科学講座)
「PGT-Aにおける本邦の課題」
演者: 山本 俊至
(東京女子医科大学大学院 医学研究科 先端生命医科学系専攻遺伝子医学分野)
「単一遺伝疾患に対する着床前診断(PGT-M)の適応に関する現状と課題」
演者:中岡 義晴
(IVFなんばクリニック)
「着床前診断に関する話し合いのあり方を考える」
演者:田村 智英子
(FMC東京クリニック 医療情報・遺伝カウンセリング部/順天堂大学医学部附属順天堂医院
遺伝相談外来・ゲノム診療センター)
「PGTと倫理」
演者:佐々木 愛子
(国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター 産科)
まず、人類遺伝学会。
生殖医療である出生前診断・着床前診断の話題、またそれらに伴う倫理的課題の演題もありました。
着床前診断の話題は必ず倫理面での話を伴いますが、現状の問題・課題・患者の声などが取り上げられており、現在日本産科婦人科学会で進められている「倫理審議会」への言及もありました。
今後、審議会の結果によっては大きく体制が変わるかも知れない分野の話だったので、引き続き、学会の参加等で最新の話題をリサーチしていきたいと思います。
次に「第62回日本小児血液・がん学会学術集会 小児(AYA)がん患者・経験者・家族・支援者プログラム」
こちらは主に「長期フォローアップ」の演題を聴講しました。
シンポジウム10
オンデマンド
小児・AYA世代がんの長期フォローアップ
座長:石田也寸志 (愛媛県立中央病院 小児医療センター)
前田 美穂 (日本医科大学小児科)
演者:片岡 伸介 (厚生労働省健康局がん・疾病対策課)
前田 美穂 (日本医科大学小児科)
田中 太晶 (福井大学 医学部附属病院 整形外科)
竹之内直子 (神奈川県立こども医療センター)
松本 公一 (国立成育医療研究センター小児がんセンター)
網膜芽細胞腫のみならず、さまざまな小児がんで治療成績の向上に伴い、晩期障害の問題がクローズアップされていました。
現在、国や学会が、小児がんやAYA世代のがん患者の長期フォローについて、体制を整えつつあるそうですが、まだまだ欧米に比べると足りない部分もあるそう。
当会も独自のフォローアップ手帳の作成を目指しているので、全体の動きや課題が分かってとても勉強になりました。、
現在当会でも取り組んでいる「長期フォローアップ手帳」にも関連しますが
網膜芽細胞腫は幼少期に治療が終了してしまうこともあり
とくに成人期の身体的問題・心理的課題にスポットがあたりにくい疾患です。
当会でもこの長期フォローアップの課題に関しては、先生方ともディスカッションを行い
課題の解決に向けて取り組んでまいりたいと思います。
話しは少しそれますが、学会聴講も今はオンライン開催が多いです。
普段は遠方で参加しにくかった学会にも参加できるようになりました。
いつでも参加できる、、ということで
まとまった聴講時間がとりにくかったり、というデメリットもありますが
「遠方開催で参加出来なかったものも、参加できる!」というオンライン開催のメリットを生かし
今後も情報収集に努めたいと思います。